在宅のリモートワークで気になるのは、「自分の携帯を仕事で使った場合の電話料金」ではないでしょうか。
会社から社用の携帯電話の支給があれば、何の心配もありません。ただし自分の携帯を使用する場合、特に取引先によく電話を掛ける仕事であれば、電話料金が気になりませんか?
本記事では、在宅のリモートワークにかかる電話料金や光熱費、そしてそれを節約する方法についてご紹介します。
リモートワークの電話料金、いくらかかる?
リモートワークの電話料金が自己負担となった場合、毎月いくらかかるのでしょうか。まずはリモートワークにかかる電話料金を、実際の料金プランを交えながら紹介します。
リモートワークの電話料金
以下は、大手通信事業者「ドコモ・au・ソフトバンク」3社の基本的なプランと、平均価格から割り出した電話料金の目安です。
プラン | 通話時間目安 | 電話料金の目安 |
通常プラン(22円/30秒) | 月1時間程度 | 2,700円程度/月 |
5分間無料通話プラン ※5分超過分は30秒ごとに22円の通話料発生 | 月1時間程度 | 800円程度/月 ※1回の通話が必ず5分以内に収まるとして |
2,000円以上/月 ※1回の通話が10分程度になるとして | ||
かけ放題プラン | – | 2,000円未満/月 |
※2023年7月時点
参照元:NTT docomo|かけ放題オプション・5分通話無料オプション
大手キャリアの「5分間無料通話プラン」の場合、5分間の通話は無料ですが、超過した場合は30秒あたり22円(税込)の通話料金が発生します。取引先との商談など、長い通話が多い場合は、プランを見直した方がよいでしょう。
電話料金のほかに在宅のリモートワークでかかる費用
リモートワークで発生する費用は、電話料金だけではありません。「在宅」することで以下の費用が自宅の光熱費に上乗せされます。
ここからはこの費用について、詳しく解説します。
光熱費項目 | 費用目安 |
スマートフォンの充電代 | 約0.3円/回 |
パソコンの電気代 | ノートパソコン:0.5~1.4円/時間 デスクトップパソコン:1.4~3.2円/時間 |
照明代 | LED:約1.1円/時間 蛍光灯:約2.2円/時間 |
空調設備・電子レンジなど 家電製品の電気代 | 冷房:2.8~24円/時間 暖房:2.9~49円/時間 電子レンジ(500W):約0.4円/分 |
1日の在宅ワークで増える費用の合計 | 213.8円 |
※上記表の「合計」に関する条件は以下のとおり
8時間勤務、スマホ充電2回、ノートパソコン1台
LED照明1台・冷房1台・電子レンジ(3分)使用として
※幅がある費用に関しては「最大値」を使用して計算
スマートフォンの充電代
スマートフォンの充電代は、以下の計算式で算出できます。
1回あたりのスマホ充電費用の算出式 |
スマホのバッテリー容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000=電力量(Wh) 電力量(Wh)÷1,000×電気料金単価(円/kWh)=充電代の目安 |
一般的な条件で割り出した場合、1回のスマートフォンの充電費用は、以下のとおり「約0.3円」、1ヶ月に換算すると「約12円」になります。
【条件】 ・バッテリー容量:3,000mAh(お持ちのスマホスペックなどから確認可能。ここでは代表的なスマホの平均容量を使用 ・定格電圧:3.7V ・電気料金単価:25円/kWh(ご契約先の各電力会社で確認可能。ここでは各大手電力会社の平均単価を使用) 【計算式】 3,000mAh×3.7V÷1,000=11.1Wh 11.1Wh÷1,000×25円=約0.3円(1回充電あたり) 1日2回充電(約0.3×2)×20日=約12円(1ヶ月あたり) |
パソコンの電気代
ここでは「ノートパソコン」と「デスクトップパソコン」の2種類に分けて解説します。
ノートパソコン(20~50W)の場合は「1時間あたり0.5~1.4円」、デスクトップパソコン(50~120W)の場合は「1時間あたり1.4~3.2円」が目安です。
在宅でパソコンを1日8時間利用した場合、1か月あたりの電気代は次のとおりです。
在宅の日数 | ノートパソコン (20~50W) | デスクトップパソコン (50~120W) |
週2日(月8日) | 32~89.6円 | 89.6~204円 |
週3日(月12日) | 48~134.4円 | 134.4~307.2円 |
週5日(月20日) | 80~224円 | 224~512円 |
上記のとおり、デスクトップパソコンは、ノートパソコンの倍以上の電気代がかかります。
照明代
LEDと蛍光灯では、電気代が変わります。
LED(約40W)の電気代は「1時間あたり約1.1円」、蛍光灯(約80W)の場合は「1時間あたり約2.2円」です。リモートワークで照明を1日8時間点灯した場合、1か月あたりの目安は、次のとおりとなります。
リモートワークの日数 | LED(約40W) | 蛍光灯(約80W) |
週2日(月8日) | 70.4円 | 140.8円 |
週3日(月12日) | 105.6円 | 211.2円 |
週5日(月20日) | 176円 | 352円 |
LEDの電気代は蛍光灯の半分となります。
空調設備・電子レンジなど家電製品の電気代
「在宅」することで、昼食を用意する電子レンジや、室温を整えるエアコンの電気代も発生します。
昼食を温めるために電子レンジ(500W)を2分使用すると1回約0.8円、1か月(月20回)に換算すると、電気代は約16円になります。
またエアコンは、冷房(105~920W)の場合は「1時間あたり2.8~24円」、暖房(110~1840W)場合「1時間あたり2.9~49円」となります。
在宅で1日8時間エアコンを利用した場合、電気代は次のように高くなります。
リモートワークの日数 | 冷房 | 暖房 |
週2日(月8日) | 179.2~1,536円 | 185.6~3,136円 |
週3日(月12日) | 268.8~2,304円 | 278.4~4.704円 |
週5日(月20日) | 448~3,840円 | 464~7,840円 |
特に旧式のエアコンは消費電力が大きいので、注意が必要です。
在宅のリモートワークにかかる費用を抑えるコツ
ここでは、在宅のリモートワークにかかる費用を抑えるコツを紹介します。
「かけ放題プラン」の利用
多く電話をかける仕事では、携帯電話を「かけ放題プラン」に切り替えましょう。「かけ放題プラン」とは、毎月定額のオプション費用で、定額の支払いで国内通話が無料となるサービスです。
月に1時間以上電話をかけるのであれば、「かけ放題プラン」で電話料金を抑えることができます。格安SIMなら1,500円前後、大手キャリアでも2,000円未満の月額固定料金で利用できます。
パソコンのスリープモードの活用
昼食などで業務を一時中断する時、パソコンをシャットダウンしていませんか?
中断時間が90分以内であれば、シャットダウンよりも、「スリープモード」の活用をおすすめします。
PC で最も電力を消費するのは、実はシャットダウンや起動を実行するときなのです。そのため短い時間でシャットダウンと起動を繰り返すと、かえって電力を多く消費してしまいます。マイクロソフトの調査では、中断時間がおよそ 90 分以内であれば、スリープの方が消費電力量が低いことがわかりました。 |
引用元:Microsoft|疑問2 ちょっと離席、休憩のときにも賢く節電するには?
照明の節約調整
昼間は日当たりのよい部屋でカーテンを開けて仕事をすることで、照明は不要になります。
また電灯をLEDに変更したり、ボリューム付の電灯であれば明るさをこまめに調節したりすることで、消費電力を抑えることができます。
エアコンの自動運転
仕事部屋が狭いとエアコンの消費電力が抑えられ、節電につながります。
エアコンを起動する際は、効率よく稼働する「自動運転」がおすすめです。風量設定を「弱」にすることは、実は節電につながりません。「弱」設定は設定温度に達するまでの時間を長く要し、むしろ無駄な電力を消費することになります。
電気代を気にして、手動で微風や弱風にする方もおられますが、冷房時の風量設定は自動にするのがおすすめです。 そうすることで、お部屋が冷えるまでは強風で、その後は微風という具合に、最も効率よく、快適に冷えるよう風量の調整を行ってくれます。 エアコンは、スイッチを入れたときなど部屋をがんばって冷やす運転をする際に、多くの電気を使います。この時、微風や弱風では部屋がなかなか冷えないので、実は強風の方がおすすめです。微風のままだと、部屋が冷えるまでの時間が長くなり、結果的に余分な電気を使うことになるからです。 |
引用元:DAIKIN|エアコン節電情報
リモートワークで会社電話を利用したいなら「どこでもホン」がおすすめ
「どこでもホン」とは、スマホを「会社電話の子機」として利用できるスマホ内線システムのことです。どこにいてもスマホを使って会社の電話番号で発・着信ができるため、リモートワークに適しています。
また、月額サブスクモデルで提供しているため、イニシャルコストを抑えて気軽に導入できます。
どこでもホンではスマホ内線化の事前相談も行っており、無料で専任のアドバイザーへご相談いただけます。ご相談は、以下のサイトよりお気軽にどうぞ。
まとめ)リモートワークにおける電話料金の問題解決には、新しい電話設備の検討を!
リモートワークの電話料金の会社負担が難しい場合、携帯電話のキャリアやプランを見直して、従業員自身がコストを抑える工夫をしなければなりません。
在宅による会社電話の問題には、「どこでもホン」のような新しい電話設備の導入を検討するのもおすすめです。どこでもホンは場所を選ばず利用できるほか、月額サブスクモデルで電話料金を抑えられるため、リモートワークという働き方に適しています。
新しい電話設備導入も検討し、電話代を抑えながら上手にリモートワークを実施しましょう。