会社で使うオンラインストレージのおすすめは？失敗しない選び方と厳選10サービス

会社でオンラインストレージを導入するにあたって、どのサービスを選ぶべきか迷っていませんか？

オンラインストレージには多種多様なサービスがあり、「違いが分からない」と感じている方もいるでしょう。

今回はオンラインストレージのサービスを10種厳選し、サービスごとの特徴を解説します。

選択のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

１）オンラインストレージを選ぶポイント

オンラインストレージを選ぶにあたり、チェックするポイントは次の3点です。

• ①まずは、実績と機能をチェック
• ②格納するデータと利用者のボリュームをチェック
• ③セキュリティ対策についてもチェックを

①まずは、実績と機能をチェック

実績｜どれだけ多くの人・会社が利用しているか

多くのオンラインストレージの公式サイトでは、導入実績やその推移が紹介されています。

導入実績はサービスの品質やコストパフォーマンスの証しとなりますので、オンラインストレージを選ぶ際に、たいへん重要な情報になります。

また、導入実績の多いサービスは、取引先がすでに導入しているケースもあります。取引先と同じサービスを利用することで、社間業務の効率が上がることもあります。

機能｜自社が必要とする機能が備わっているか

オンラインストレージは、主に以下の機能があります。

基本機能の「ファイル共有」「ファイル転送サービス」「バックアップ」は、殆どのオンラインストレージに備わっています。

一方、拡張機能の方は、サービスによっては搭載していないものがあります。

サービスを選ぶにあたり、「オンラインストレージで何をやりたいか」用途を定め、必要な機能をピックアップしておきましょう。

例えばデータの追加や修正を、取引先と頻繁に行う場合は、「共同編集機能」が役に立ちます。

外出が多い仕事なら、スマホでも利用できるオンラインストレージが必要になります。

利用シーンをイメージする事で必要な機能が明確になり、最適なオンラインストレージを選ぶことができます。

②格納するデータと利用者のボリュームをチェック

オンラインストレージの料金プランの多くは、月額制のサブスクモデルです。

主なオンラインストレージの料金プラン

上記の料金プランでは、以下の点に注目してください。

（１）　容量制限付きのプランと、容量無制限プランがあること

オンラインストレージでは一般的に、容量無制限のものは料金が高めに設定されています。サービスの選択にあたり、格納するデータのボリュームを、予め想定しておきましょう。

（２）　1ユーザーごとに料金が設定されているものと、ユーザー数に関係なくサービス全体に料金が設定されているものがあること

どちらの料金設定が安く使えるのか、オンラインストレージを利用する社員の数によって変わってきます。利用する人数のボリュームも、予め想定しておきましょう。

利用シーンだけではなく、格納するデータや利用する社員のボリュームをイメージしておくことで、コスト面でも最適なオンラインストレージを選ぶ事ができます。

③セキュリティ対策についてもチェックを

オンラインストレージはファイルサーバーとしての役割も担うため、セキュリティ対策についてチェックしておく事はたいへん重要です。

セキュリティ対策に採用している技術は、サービスごとに異なります。

データの暗号化や利用者認証、ログ取得機能等、自社のセキュリティガイドラインが求める対策が施されているか、確認が必要になります。

そのため、オンラインストレージを選択する際は、必ず社内の情報セキュリティ担当者を検討メンバーに加えてください。

２）厳選おすすめのオンラインストレージをタイプ別に紹介

オンラインストレージの中から、とくにおすすめのサービスを10種、厳選しました。

それぞれタイプ別に分類して紹介していきますので、最適なサービスの選定にお役立てください。

実績豊富な、鉄板のオンラインストレージ

Dropbox Business（ドロップボックス ビジネス）

個人・法人を問わず広く利用されているオンラインストレージです。法人プランは60万以上のチームで活用されており、利用者数・実績ともに信頼性の高いサービスです。

Dropbox Businessの大きな特徴に、多彩な形式のファイルをオンラインストレージ上でシームレスに作成・編集できる事が挙げられます。

Microsoft OfficeやGoogleドキュメント等、ビジネスシーンで利用率が高いファイルを扱える上、独自のDropbox Paperも用意しています。ツールを切り替えずに共同編集ができることは、大きなメリットになります。

機能と汎用性を求める企業におすすめのオンラインストレージです。

また、容量無制限のAdvancedプランも用意しており、個人から大企業まで、幅広いユーザー層で利用することができます。

Google Workspace（グーグル ワークスペース）

Google Workspaceは、オンラインストレージ（Google Drive）のほか、メール（Gmail）やビデオ会議（Google Meet）、各種ドキュメントツール（Docs、Sheets、Slides）といったアプリケーションがパッケージ化されたサービスです。

オンラインストレージに保存したファイルをメールやチャットでシームレスに共有でき、ファイルの添付やダウンロードが不要となる点が大きな特徴です。

全てのプランで利用可能なエンドポイント管理を活用することで、BYOD（私物の端末）を含む、全てのデバイスの一括設定が可能となります。

パスコードの義務化や特定アカウントのワイプも、一元で管理できます。

オンラインストレージと他のアプリケーションの連携による多様な用途を、エンドポイント管理により組織的に運用できるサービスです。

DirectCloud（ダイレクトクラウド）

日本企業のオンラインストレージです。ファイルをアップロードする際のウイルスチェックをはじめ、不正アクセス監視や通信経路の暗号化により、強固なセキュリティを実現しています。

データセンターも日本国内で運営しているので、セキュリティポリシーが厳重な企業でも、安心して利用できるオンラインストレージです。

また、全プランでユーザー数が無制限となっている上、大容量30TBのエンタープライズプランも用意されていますので、利用者やデータのボリュームが大きい企業にもおすすめです。

機能性・操作性の高いオンラインストレージ

Box（ボックス）

企業向けサービスとして世界10万社以上の企業で利用されているオンラインストレージです。

1,500種類以上のアプリとの統合が可能なAPIが提供されており、様々な業務で利用できます。

アクセス権限は7段階に設定できるので、データの重要度に応じたセキュリティを設定できます。

また、技術的なサポートを必要とする事なく、ワークフローの作成と自動化が可能です。

社員の役割に応じた使い分けを求める企業に、おすすめのオンラインストレージです。

Fileforce（ファイルフォース）

開発と運営、データセンターとも全て日本国内のオンラインストレージです。

データは日本の法令に基づき保護され、海外当局の影響を受ける事はありません。

技術面でも20を超えるアクセス許可項目が設けられており、厳重なセキュリティポリシーを設けている企業にも、おすすめのオンラインストレージです。

また、社内ファイルサーバーと同様のUIとUXを備えており、社内のデータをスムーズに移行して格納する事が可能です。

NotePM（ノート ピーエム）

NotePMはドキュメントの保存と共有に最適なオンラインストレージです。社内マニュアルや業務手順書、社内FAQ等、ナレッジの蓄積と共有を主な用途とする企業に、おすすめです。

ドキュメント（Word、Excel、PowerPoint、PDF等）に記載されたテキストを検索する機能を搭載しており、必要な情報を素早く探すことも可能です。

翻訳機能で書面を英語と日本語に切り替える事もできるので、海外と取引のある企業の文書管理にもおすすめのオンラインストレージです。

料金が安い・コストパフォーマンスの高いオンラインストレージ

KDDI ファイルストレージ

KDDIが提供するオンラインストレージです。国内に設置されたKDDIデータセンターで、セキュアにサービスを運用しています。

料金プランは、1IDごとに契約するID単位コースと、全体の容量を選択して契約する容量単位コースの2種類を用意しています。

ID単位コースは1ユーザーあたり330円で10GBの容量を利用できるので、個人事業主の方にもおすすめのオンラインストレージです。

PrimeDrive（プライムドライブ）

ソフトバンクが容量単位の定額で提供するオンラインストレージです。

最小で契約容量1GBのプランから用意しています。

契約容量は小刻みに追加できるので、最小プランで始めても、先々のデータの増加を心配する必要はありません。

また契約容量に関わらず月額料金の範囲で最大１万ユーザーまで利用できるので、「利用者は多いけれど、格納するデータのボリュームはそれほどでもない」企業では、たいへん格安に使えるオンラインストレージです。

Fleekdrive（フリークドライブ）

世界190ヶ国で導入実績のあるオンラインストレージです。

Teamプランは、1ユーザーあたり月額500円、最小10ユーザーから利用できる、中小企業向けのオンラインストレージです。

BusinessプランとEnterpriseプランは、大容量に加え、PDFの透かし機能とセキュリティ機能等、上位機能を搭載しています。

またサポートは、1人体制の「無償」、2人体制の「標準（10,000円/月）」、5人体制の「上位（30,000円/月）」から選択できます。

これらの特徴から「Fleekdrive」は、ユーザーのリテラシーに応じて利用できるオンラインストレージと言えるでしょう。

firestorage（ファイアストレージ）

firestorageは、大容量ファイルの共有ができる、FTBサーバーの代替ツールとして最適なオンラインストレージです。

最大10GBのファイルをアップロードできるので、高画質の動画ファイル等も、URLの送付で受け渡すことが可能です。

法人向けの大容量プランの料金は、容量あたりに換算すると、他のオンラインストレージに比べてたいへん格安なものになります。

海外の取引先向けに、英語表記のダウンロードページも装備しています。

国内外を問わず、取引先と大容量のファイルをやり取りする企業に、おすすめのオンラインストレージです。

まとめ）オンラインストレージの選択は用途の想定がカギ

10種のオンラインストレージを紹介しましたが、サービスごとにプラン設計や特徴的な機能が様々であることがお分かりいただけたでしょうか？

オンラインストレージの選択には、予算だけではなく、まず用途を明確にし、そこから必要な機能と容量、サポート体制、自社のガイドラインに見合ったセキュリティ対策を確認する事が重要になります。 今回の記事を参考に、ぜひオンラインストレージの用途と活用、またその効果となる業務の効率化やコスト削減のイメージをふくらませてください。