ビジネスホンのおすすめメーカー6選と選び方のポイント

ビジネスホンの導入や入れ替えで、メーカー選びに迷っている方はいませんか?

この記事ではビジネスホンのおすすめメーカー6選と、選び方のポイントについて解説します。

   

目次

1)ビジネスホンのメーカー選びの際に知っておくべきポイント3点

ビジネスホンのメーカーを選ぶ際には、次の3点を中心に検討を進めましょう。

  

  

生産数の多いメーカーを選ぶ

ビジネスホンは長期間にわたり利用する機器です。

生産数が多いメーカーは部品の在庫が豊富にあるため、導入後のメンテナンスをスムーズに受けられます。

  

ビジネスホンの代表的なメーカー

国内の代表的なビジネスホンのメーカーは、以下となります。

  • NTT東日本・西日本
  • ナカヨ
  • SAXA
  • 岩崎通信機
  • NEC
  • 日立
  • 富士通
  • 沖電気
  • Panasonic ※2023年3月末で新規販売終了

  

ビジネスホンのメーカーごと売上

ビジネスホンの売上をまとめた資料・データはありません。各メーカーの決算書類より売上金額の参考となる数字をまとめました。

  

・NTT東日本・西日本

SIと通信機器の売上金額は1390億円(2021年決算)

・ナカヨ

ビジネスホン関連+コードレス電話機の売上金額は112億円(2022年3月期決算)

・SAXA

ボタン電話装置の売上金額は106億円(2022年3月期決算)

・岩崎通信機

ビジネスホン及び生産子会社による受託生産の売上金額は179億円(2022年3月期決算)

・その他のメーカー

NEC・日立・富士通・沖電気・Panasonicのビジネスホン関連の売上金額は不明です。

  

数字だけではすべてを判断できませんが、ビジネスホン関連で売上金額100億円を超えるメーカーは生産数も多いことが見込めるので、安心して使うことができるでしょう。

   

新品・中古それぞれのメリット・デメリットを知る

ビジネスホンを導入する方法には、新品・中古の購入との2種類があります。それぞれのメリット・デメリットおよび費用感は下表の通りです。

  

ビジネスホンの新品・中古 メリット・デメリットの比較

  

メリットデメリット
新品最新機能
メーカー保証・サポート付き
初期費用が割高
中古初期費用が割安最新機能ではない
メーカー保証・サポートがない
導入後の機器寿命が短い

  

ビジネスホン導入方法の違いによる費用感

ビジネスホンの電話機端末5台程度を想定した費用感を以下表にまとめました。

電話機の台数や機能により変動する可能性があります。

  

項目新品購入サブスク
電話機端末置き型電話機:約30,000円/1台
コードレス電話機:約60,000円/1台
初期費用無料
主装置とユニット約200,000円〜400,000円初期費用無料
工事費用約100,000円約50,000円
月額費用一括現金の場合は0円
リースの場合は約8,000円/月額
約8,000円/月額

※電話機5台程度の構成を想定。電話機の台数や搭載する機能によって、変動します。

  

販売実績の豊富な販売店に相談・依頼する

最適なビジネスホンを選ぶには、用途やオフィスの環境を汲み取った、専門家のコンサルティングが必要となります。

そのためお客様への販売は、メーカーではなく個別の提案ができる専門の販売店が行っています。

ビジネスホンを導入する際のコンサルティングの内容は、次のようなものがあります。

  • 用途と必要な機能
  • 必要な回線数と最適な電話回線(IP電話の選択等)
  • ネットワーク環境と機器の構成

導入する機器を決定した後は、販売店が以下の手続きを行います。

  • 工事日と工事人の手配
  • オフィス内の工事と、電話回線を提供する電話会社との連携
  • ビル管理会社の調整

このようにビジネスホンは導入まで、専門の知識と経験を必要とします。

導入の検討にあたっては、実績の豊富な販売店を選んでください。

  

ビジネスホン販売実績の豊富なおすすめの販売店

オフィス電話本舗
オフィス電話本舗公式サイト

株式会社FISソリューションズが運営するWEB店舗です。

主要メーカーの新品と中古のビジネスホンを取り扱い、年間3,000件の豊富な電話工事の実績を持つ販売店です。

  

オフィスコム
オフィスコム

ビジネスホンの販売と回線工事を専門に請け負っていることに加え、オフィスの移転や回線の増設、レイアウト変更も行っています。

ビジネスホンに導入後1年間の保証を付けており、アフターサービスを重視する方におすすめです。

  

2)ビジネスホンのおすすめメーカー6選と主な電話機

ビジネスホンのおすすめメーカー6社と、それぞれのおすすめの電話機を紹介します。

メーカーごとの特徴をまとめていますので、検討する際にぜひお役立てください。

  

NTT東日本・西日本のビジネスホン|シェア・実績No1

シェア・実績ともに業界No.1のメーカーです。

自社ではビジネスホンの製造は行わず、他のメーカーのOEMによりラインアップを揃えています。

それぞれのメーカーの強みを取り入れているので、幅広いニーズに応えることができます。

全国レベルで販売店網を展開しており、アフターフォローや障害対応は万全といえるでしょう。

  

NTT東日本・西日本のおすすめの電話機 「αZX」

画像引用元:「SmartNetcommunity αZX typeL|ビジネスフォン・オフィスフォン|法人のお客さま|NTT東日本

「αZX」は2022年発売の最新シリーズです。

ビジネス用途の基本機能を網羅したベーシックなビジネスホンで、標準電話機は回線数に応じた18ボタン、24ボタン、36ボタンの3タイプを揃えています。

主装置も、回線数と電話機の台数に応じたtypeS、typeM、typeLの3つのタイプがあり、電話機は最大で576台接続する事が可能です。

スマートフォンと連携する機能も備えているので、テレワークや外出が多い企業にもおすすめです。

  

NECのビジネスホン|高い機能と拡張性

コールセンターなど、高い機能を必要とするシーンで多く利用されているメーカーです。

自社のビジネスホン「AspireWXPlus」と連携するクラウドサービス「UNIVERGE BLUE」では、チャットやスマホ連携、ビデオ会議の機能を提供しています。

また、他のメーカーのように回線数や電話機の台数に応じて主装置のサイズを設けることなく、最小規模から最大規模まで、ユニットの増設で拡張する事が可能です。社員数や事業規模が拡大する場合でも、主装置の交換を心配する必要はありません。

  

NECのおすすめの電話機 「Aspire(アスパイア)WX plus」

画像引用元:「UNIVERGE Aspire WX plus _ キーテレフォン/IP-PBX/ユニファイドコミュニケーション _ 製品 _ NECプラットフォームズ

「AspireWXPlus」は2022年発売の最新モデルです。

クラウドサービス「UNIVERGE BLUE」と連携する事で、チャットやスマホ連携、ビデオ会議も可能となります。ビジネスホンを超えた多機能ビジネスツールと言えるでしょう。

また全メーカーのビジネスホンの中でも最大の、960台の電話機を接続する事が可能です。

  

SAXAのビジネスホン|使いやすさとコストパフォーマンス

使いやすい低価格のビジネスホンを提供している、中小企業で人気の高いメーカーです。

NTT東日本・西日本にもOEMでビジネスホンを提供しており、製造技術が高い評価を受けています。

  

SAXAのおすすめの電話機 「PLATIAⅢ」

画像引用元:「PLATIAIIIカタログ_SAXAグループ

「PLATIAⅢ」は2022年発売の最新モデルです。

ビジネスホン本体にオフィスの防犯対策にも活用できる人感センサーを搭載している、ユニークなモデルです。

またスマホ内線化やボイスメールの機能も、標準装備されています。

主装置には回線数と電話機の台数に応じたStandard、Professional、Ultimateの3つのタイプがあります。電話機の最大接続数は288台となっています。

  

ナカヨ(NAKAYO)のビジネスホン|使いやすさと拡張機能

SAXAと同様に使いやすい低価格のビジネスホンを提供している、中小企業で人気の高いメーカーです。

拡張機能を加える事で、介護施設や病院、ホテル等の、固有な用途にも用いる事が可能です。

  

ナカヨのおすすめの電話機 「NYC-X」

画像引用元:「ビジネスホン NYC-X|株式会社ナカヨ

「NYC-X」は2022年11月発売の最新モデルです。

標準的なビジネスホンの機能のほか、介護施設・病院やホテル等の固有な用途にも用いる事ができる拡張機能を用意しています。

標準装備の「モバイルアシスト」機能では、ライセンスの追加のみでスマホを内線電話機として利用する事ができます。

主装置には回線数と電話機の台数に応じたタイプS、タイプLA、タイプLBの3つのタイプがあります。電話機の最大接続数は256台となっています。

  

日立(HITACHI)のビジネスホン|PBXメーカーが提供するビジネスホン

通信機器では、ビジネスホンの大型機となるPBXを提供するメーカーです。電話機の接続数が256台以下のビジネスホンは、ナカヨからOEM供給を受け、提供しています。

  

日立のおすすめの電話機 「integral X」

画像引用元:「ビジネスホン integral X(日立マルチコミュニケーションシステム):日立情報通信エンジニアリング

「integral-X」は2022年11月発売の最新モデルです。

ハンドセット(受話器)には耐アルコール性素材を用いているので、ウィルス感染対策のアルコール消毒による筐体の劣化はありません。

主装置には回線数と電話機の台数に応じたTypeS、 TypeLの2つのタイプがあります。電話機の最大接続数は256台となっています。

  

岩崎通信機(IWATSU)のビジネスホン|ホテルや病院でも導入

情報通信機器をはじめ、印刷機などの電子機器を製造しているメーカーです。

ビジネスホンの製造では、老舗メーカーとして知られています。

基幹モデル「Frespec」は、ホテルやショッピングモールの連絡業務、また病院のナースコールとの連携に用いる事ができ、これらの業界における導入実績も豊富です。

  

岩崎通信機のおすすめの電話機 「Frespec」

画像引用元:「ビジネスホン Frespec -これからの新しい働き方をFrespecから-|岩崎通信機

「Frespec」は2018年発売のシリーズです。

留守録や転送、迷惑電話拒否等のビジネスホンの基本機能を切り落とす事なく、主装置の大幅な小型化と省電力化を実現しています。

最大電話機の最大接続数は1024台となっています。

  

まとめ)メーカーごとの特徴を知り、最適なビジネスホンの選択を

ビジネスホンはメーカーごとに、得意とする用途や業界、提供する機能が異なります。

この記事をご参照いただき、ビジネスホンに求める用途の整理と、最適なメーカーと機種、販売店の選択にお役立てください。